外国人を採用するメリットについて

外国人の採用=安い賃金で雇える…とイメージされる企業が多いのですが、実際はそうではありません。日本の最低賃金は外国人にも適用されます。もし、人件費を抑えるためだけに外国人を採用しようとお考えなのであれば、あまりメリットを感じることはできないでしょう。

では、外国人を採用するメリットとはどんなものなのでしょうか。まずは、大量募集がしやすいことが上げられます。日本で働きたい外国人は年々増加傾向にありますが、まだまだ求人数が少ない状況です。そのため製造業界の軽作業など常に一定の人数を必要とする業界は外国人を採用するメリットを実感できるはずです。

続いて、これから海外進出を計画している企業や外国人の観光客への接客が必要なホテルなど、観光企業にとっては言語面で強力な戦力となるメリットがあります。このように外国人を採用するメリットは業界や企業によって様々ですので採用する前に目的を明確にしておくことが大切です。

外国人採用時に受けられる助成金について

外国人の採用に関する助成金は大きく分類して以下の2種類あります。これらの助成金は、仕事をする上で技術や経験が足りていない外国人労働者に向けて、日本語教育や職業訓練を行い、雇用しながらスキルを磨く目的で設けられています。

(1)中小企業緊急雇用安定助成金

中小企業が対象で、直近3ヶ月の生産量が、直前3ヶ月または前年同期比と比べて減少していることが支給条件になります。休業・出向手当の賃金相当額の4/5と、教育訓練費として1日6,000円が支給される仕組みです。

(2)雇用調整助成金

こちらは大企業が対象となります。「中小企業緊急雇用安定助成金」と同じように生産量が5%以上減少していることなどが条件です。休業・出向手当の賃金相当額の1/2と、教育訓練費として1日1,200円が支給されます。

どちらも対象となる労働者は、6ヶ月以上雇用されていることに加え、週20時間以上の所定労働時間を確保されていることが条件となります。ちなみにご紹介した以外にも、日本人労働者を対象とした助成金や奨励金が、外国人労働者にも適用される場合があります。例えば”トライアル雇用”であれば、一定の要件を満たすことで、最大3か月間1人最大4万円を奨励金として受け取れます。

助成金を活用する際の注意点

外国人を採用する際に最も気を付けなければいけないのは不法就労です。そんなことは当たり前じゃないかという声が聞こえそうですが、不法就労は雇用主の意図しない場所で起こることがあるのです。

例えば、採用した外国人が在留資格外の活動を行った場合などがそれに当たります。採用した外国人が不法就労の対象となれば、雇用主も一緒に罪に問われます。そうしたことが無いように、外国人を採用する際には、在留資格やパスポートなどをきちんとチェックして、就業後の指導も丁寧に行いましょう。

また、外国人を採用して助成金を受けていた場合も注意が必要です。例えば、助成金の対象期間中に対象の外国人スタッフが休業しなければならない時は助成金の申請を調整しなければなりません。外国人の採用に関するルールは、慣れない部分も多いと思いますが、決して「知らなかった」では許されません。知らず知らずの内に法律を破らないよう、事前の相談や適切な対応を徹底することをお勧めします。

まとめ:助成金を活用して優秀な外国人を採用しよう

外国人の採用においては難しいことや手間がかかることもありますが、うまく活用すれば助成金が受けられ、優秀な外国人を得ることで事業の発展も見込めるなど、メリットがたくさんあります。

今回ご紹介した以外にも、各自治体が外国人労働者や留学生の雇用促進を目的とした支援事業を行なっており、助成金や補助金を支給している場合があるので、ぜひ合わせてチェックしてみてください。

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