留学生は日本人以上に働きやすさを求めている?

インターネットが発達してグローバル展開を進める企業が台頭してきました。多くの企業が留学生を採用しようと動き出していますから、「失敗した」という声を耳にすることも少なからずあるでしょう。失敗の多くは、留学生を採用する際の注意点などノウハウ不足が原因ですが、“失敗”という声を聞いてしまうと、これから留学生を採用したいと思う企業があっても、なかなか踏み込めないかもしれません。

実際のところ、留学生と一緒に働くことが合うか合わないかは企業により様々です。しかし、ネガティブな情報を耳にしただけで留学生の採用を諦めてしまってはもったいないので、留学生の特徴を知った上で、採用を検討することをお勧めします。

まず、留学生の国籍は中国や東南アジアを中心に、アメリカ、ヨーロッパ、中東、南米など多岐に及びます。もちろん国籍によって考え方や文化の違いはありますが、共通しているのが働きやすさを求める人材が多いということです。

東南アジア出身の留学生は、給与面を意識して残業を惜しまない人材も多いのですが、それ以外の国の出身者は、給与ではなくワークライフバランスで会社を選ぶ傾向にあります。働くということに対する文化の違いには特に注意をしましょう。

留学生が求める働きやすさとは

留学生が最も大切にしているのは勤務時間のメリハリです。ほとんどの留学生は「時間になれば終わり」という考えを持っています。注意すべき点としては、日本人と違って残業の概念がなく自分の仕事の進捗など関係なしに帰ってしまうことがあるということです。

留学生の採用に失敗したと語る企業の中には、そうした行動を見て「留学生だから仕方ない」と放置した結果、留学生が放り出して帰った仕事を日本人の社員が残業してカバーするという悪循環が定着してしまったこともあるようです。

ここで注意したいのは、留学生の指導や教育を早期の内に諦めてはいけないということです。確かに、日本語レベルで言うと留学生は、日本人の社員には劣るかもしれません。しかし、日本に留学できるほどの学力があるのですから、きちんと伝えれば、理解できないということはほとんどないでしょう。

日本での働き方を明確に伝えるポイント

まず前提として、留学生であっても日本人であっても、定時ちょうどに仕事を終えることは決して無責任なことではありません。ここを履き違えて勤務態度を注意してしまうと、留学生の信頼を失ってしまいます。日本人であれば話の雰囲気で伝えられても、留学生には日本独特の雰囲気が伝わりません。

続いて、採用してからすぐに、明確なルールを伝えることが大切です。留学生だから…と一方的に不満を募らせて、後々に我慢できなくなって注意しても、留学生は「いつもどおり仕事をしたのに怒られた」と受け取りかねません。入社後、しばらくたってからの軌道修正は難しいと考えたほうが良いでしょう。

なるべく早期の内に、「定時に帰ることは問題ないけれど進捗報告は必ずしてほしい」「割り振られた仕事は必ずその日の内に終わらせてほしい」など明確なルールを留学生が分かるまで根気よく伝えることが大切です。

まとめ:留学生を特別扱いする必要はない

留学生は文化や常識の基準が日本人と少し違うので注意が必要ですが、採用したあとは会社の一員であることに変わりありません。留学生だけ定時に帰ることを許すとなってしまうと、当然ながら日本人のスタッフから不満が出てしまいますので特別扱いにならないように注意したいものです。

留学生を採用する際には、”留学生のルール”ではなく、国籍に関係なく誰もが守れるルールを設定するのが良いでしょう。まずは、グローバル化に合わせて、残業が評価される体制から、時間内に終わらせることこそ優秀であるという考えを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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